FONT要素で、どんなトラブルがあるか?

 ネットスケープが SIZE=COLOR=属性のある FONT要素を導入し、文書の表現が調整されるとオーサーが歓迎しました。マイクロソフトが <FONT FACE=" ">属性を導入すると同じオーサーが期待に胸をふくらませました。多くのビュアーでは、自分の文書が読めなくなったり、読みづらくなったり、アクセスできなくなくなるなんてことを考えもしませんですた。しかし、普通のブラウザで間違って解釈する事態がおこりました。

 HTMLに拡張機能をつけても、それをサポートしていないブラウザでも基本的な表示に害を及ばさなければ、いいと言わなければなりません。フォント=サイズ・色・スタイルをサポートしていない Lynx などのテキスト・モード・ブラウザにとって FONT要素は比較的いいほうです。文字のサイズや色で文章を強調された場合は、テキスト・モード・ブラウザでは文字は表示しますが、強調の主旨は伝わりません。
HTML見出しの代わりにFont設定を使っている場合ユザーは見出しを見つけられないし、検索エンジンやインデックス作成は「見出し中」のキーワードを探して表示することが出来なくなります。少なくとも、lynux ユーザーはテキストは読めますが。

 FONT要素の深刻な影響を受けるのは、ネットスケープやインターネット・エクスプローラといった普通のグラフィカルなブラウザを使っているユーザーです。

  1. 画面の小さいラップ・トップを使ってるネットスケープユーザー:スクリーンが見苦しくならない程度に文字を小さく設定しています。テーブルなどで <FONT SIZE=1>;で書かれていると、文字は見づらくなります。
  2. 近視の人で、文字を大きく設定している場合 <FONT SIZE="+4">;をページ制作者が使っていると一行でスクリーン画面を占領されてしまいます。
  3. 大きなモニターをつけていたとしても、色弱なユーザーが10%はいて、テキストと背景のコントラスト強くしておかなければなりません。黒のテキスト文字に背景を黄色で調整し、この色のシェーマを上書きするようにしています。背景が黒で文字が白のページが来ても、背景色黄色上で黒は見えます。制作者の環境では良くても、 <FONT COLOR="yellow">で強調された句があると見えなくなります。この空白の部分はなんだろうと思います。HTMLのソースを見ないなら、この部分のメッセージを見過ごしてしまいます。
    一方、ネットスケープでテキストとボディ(文書体部)のカラーを上書きできますが(オプション:配色で)、フォント色を上書きすることは出来ません。
  4. 制作者が <TD BGCOLOR= >属性を使いそれに合うように <FONT COLOR= >属性設定することをHoward P. Marvelすすめています。ネットスケープ2.0といったポピュラーなブラウザでは <FONT COLOR= >は表示できますが、 <TD BGCOLOR= >では中のテキストはまったく表示できないかもしれません。
  5. 東欧でもウェブ・サーバーを解放している会社もあります。その地域でのおおくのビューワーは、フォントの一つは東欧かギリシャ文字符号で設定しているなら、会社はサーバー・ヘッダーでの適切な文字設定を注意しておかなければなりません。でも、文書に <FONT FACE="Arial,Helvetica,Geneva">を使うなら西欧文字符号セット以外にネットスケープのユーザーは、これらの文字の一つをインストールしておかなければなりません。この様に、 FONT要素がつかわれるとネイティブ言語とアルファベットでテキストを読むならシステムから特別なフォントを削除しなければならないということです。
  6. マイクロソフト・インターネット・エクスプローラでのページの制作者は、デスクトップまがいに <FONT FACE= >を使い、マック上でも見えるものとと思っています。ネットスレープ3.0では、制作者の意図したフォントに近いものとして見えますが、コチャゴチャして、制作者の気の効いた趣味は失われています。X-リソースを変更すればいいのですが、見ないでバック・ボタンを押してそこから去るでしょう。

 フォント・タグはWWWの世界でのコミュニケーションの障害になっています。ユーザー側のシステム・ブラウザ・設定条件など多くのことを推定しなければならないからです。一方、 カスケーディング・スタイル・シート(滝状)は、制作者とビュワーとの間で注意したデザインで見えるようにします。
いろいろな目的で、ウェブ文書は作成されます。何か言いたい、情報を提供したい、メセージを伝道したい、気持ちを表したい、商品を売りたい、と。そのために文書にアクセスしてもらいたいことになります。広くメッセージが伝わることを望むなら、 FONT要素を使わないのが賢い制作者です。


 訳者注:
Guide to Cascading Style Sheets(翻訳)


 FONT要素で、 COLOR=FACE=属性だけでなく、 SIZE=での絶対値指定(例  <FONT SIZE=1>)は適切なのでしょうか?
相対値は、 emphasis<FONT size="+1">emphasis</FONT>や fine print<FONT size="-1">fine print</FONT>といった使い方は有効かもしれません。言い替えると、 <FONT SIZE="+1"><FONT SIZE="-1">は許容されるでしょう。しかし、 <BIG><SMALL>は前からサポートされていたので、表示は正しく伝わります。 FONT要素は、現在の状況での使用には問題があり、予測できないデーター損失をさけられませんし、いずれ廃れて、 スタイル・シートに置き代わるものです。


original

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加藤泰孝(bd9y-ktu@asahi-net.or.jp)

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Last modified 97.11.14


翻訳版覚書:
この文書の原著は、Warren SteelのWhat's wrong with the FONT element?
 "http://www.mcsr.olemiss.edu/%7Emudws/font.html" で
翻訳許可を受けています。翻訳版は、翻訳からくる間違いがあり得ます。
関連サイト<FONT FACE> considered harmfulも参照下さい。
加藤泰孝<email:y.kato@personal.email.ne.jp>